抵抗の選び方

おそらくエフェクター自作時に最もよく使うパーツ。

そんな抵抗の選び方を今回は見ていきたいと思います。

初心者向けに書いていますのでかなり基礎的なことから扱います。

抵抗の種類

エフェクターで使われる抵抗の種類は、おおむね3種類です。

-カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗)

-メタルフィルム抵抗(金属皮膜抵抗)

-カーボンコンポジション抵抗

と3つあります。

それぞれ特徴があり、値段も違うし色も違います。

それぞれ見ていきましょう。

カーボン抵抗

一番、一般的な抵抗ですね。

そして一番安い抵抗です。

時々、オーディオ用のカーボン抵抗とかでピンクのとかありますが、

99%こういう色をしてます。

正式な名前は炭素皮膜抵抗なので、

カーボンフィルム抵抗というべきなのかもしれませんが、

カーボン抵抗で通ってます。

BOSSなんかは、ほとんどこれを使ってました。

BOSSの現行品は、表面実装になったので何の抵抗使っているかは今は知りません。

エフェクターを初めて作るという方は、何も考えずにこれでとりあえずOKです。

秋月電子で1/4Wのが100本100円で売っているので、

初心者の方はそこから始められるのが良いと思います。

それとやはりカーボン抵抗が基準です。

以下の抵抗もカーボン抵抗と比較しながら見ていきたいとおもいます。

金属皮膜抵抗

通称キンピ。少しお値段高めの抵抗ですね。

普通のカーボン抵抗に比べ、抵抗値の誤差が非常に小さいです。

ちゃんと計算された回路、例えばEQなんかを作るときには良いかもです。

カーボン抵抗は5%の誤差の場合が多いですが、実際はそんなに誤差ないので、

よほどのことじゃない限り、カーボンで十分です。

高級な金属皮膜抵抗を除いて、色はほとんどの場合水色です。

僕が使っている金属皮膜抵抗には白いのもありますが、

だいたいよく見るのは青系の色です。

LeqtiqueやKarDiaNなどのブティックで使われているPRP社の高級なキンピは赤色をしてます。

DALE社のキンピも青ではありません。

普通のキンピに比べて耐久性とか精度とかがより強化されてたりします。

この辺はロマンの世界だと僕は思ってます。

予算が許せば使いたいですが、

基本、僕は抵抗の種類の違いによる音色の違いは考慮に入れずに回路を作ります。

そのあと出てきた音を聞いて、回路の定数を調整するという感じです。

抵抗の音色の違いは他のところで調整して解決するという感じです。

また、エフェクター関係の情報をよく調べておられる人なら、

金属皮膜抵抗はノイズが小さいという話を聞いたことがあるかもしれません。

結論からいうと場合によります。

厳密には確かにノイズは小さいですが、初心者の方はあまり気にしなくて良いと思います。

ノイズの細かい話が知りたい方は、

ここで詳しく解説しておりますので、参照してみてください。

 

BOSSとブティックの驚きのコラボ/サウンドハウスでチェック!
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カーボンコンポジション抵抗

こちらも値段の高い抵抗です。

ちょっと見た目がおしゃれだと思うのは僕だけでしょうか。

ソリッド抵抗や、カーボンコンポジット抵抗とも呼んだりします。

略してカーボンコンプと呼ぶことが多いです。

僕はロマン抵抗と読んでます。嘘です。

いわゆるブティック系が好んで使う抵抗です。

ランドグラフなんかは全部これですね。

昔はこの抵抗がメジャーだったみたいで、ビンテージのアンプとかで使われている抵抗です。

この抵抗が一番音が良いみたいなこと言われますが、

古い抵抗は誤差がひどかったりいろいろ問題があるので、特に使わなくてもいいと思います。

ギター業界、古いものが無条件で良い的な風潮もちょっとあるので(笑)

ただ高いエフェクターを自作するとき、

パーツも全部真似して作りたい気持ちもよくわかりますので、

予算と相談してみてください。

それに高いパーツを使うと、良い音がする気がして気分的にはいいです。

実際ギターを弾いてるときのフィーリングが良いといい音出そうな気がしません?

Allen Bradleyというメーカーのカーボンコンプが、

一番音が良いとオーディオマニアの間で言われるみたいですが、

経年劣化で誤差が結構あったり、リード線(針金部分)が曇っていて磨いた方が良かったりするので、

初心者の方にはあまりお勧めできません。

もし使うのであれば、釜屋電機のものが良いと思います。

まとめ

正直、僕も最初のころは、抵抗はカーボンコンプがいいんだーとか、

いやキンピやないとあかんとかいろいろ言っていました。

そもそも自作しようと思ったきっかけが、

高いブティック系を格安で手に入れる目的だったので、

パーツも全部真似したかったんですね。

でも、初心者だと一番最初に作るエフェクターが全く動かなかったりしてゴミになる恐れもあるので、

とりあえず普通のカーボン抵抗を買ってやる方がいいんじゃないかなーと思います。

秋月電子さんでまとめて買われることをおすすめします。

あと抵抗にはワット数というのがあるんですが、

エフェクター用途では特に気にせず1/4Wでいいですよ!

たぶん、1/4Wが一番サイズ的にも使いやすいと思います。

本日の一言、

安い牛丼がまずいですか?

音の良し悪しなんて主観であることのほうが多いので、自分が気に入ればなんでもいいのです。

ではまた。

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